「孫玉福(スンユイフー)」39年目の真実 (jp.co.design.turbulence.sunyuihoo) on Google Play

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NHKドラマ『遥かなる絆』の実在の主人公による、さらなる壮絶な手記。歴史に翻弄されながら、もうひとつの「戦後」を逞しく生き抜いたその人物──城戸幹が記す、数奇にして凄絶な運命の物語。1970年、日中の国交が断絶していた時代に、自力で奇跡の帰国を果たした男がいた。戦争と別離、貧困・蔑視、養父母の愛、大躍進、日本人としての苦悩と蹉跌、国籍選択、赤十字への手紙、文化大革命、吊るし上げ、当局による監視……本書は日中の国交正常化前に自力で帰国した”残留孤児”という稀有な存在の著者が書き記した感動の書であると同時に、日本人が知りえなかった中国近代史における民衆レベルの実相を明らかにした初めての書である。【目次】第一章 悲運の中で第二章 南屯と北站の思い出第三章 海林中学の三年間第四章 激動の高校時代第五章 岐路からの再出発第六章 彷徨える日々第七章 自分の決めた道を行く第八章 祖国日本を目指して第九章 帰心矢の如し第十章 第二の人生を生きる【著者プロフィール】城戸 幹(きど かん)1941年、旧満州東北部の三江省富錦に生まれる。1945年8月、終戦の混乱により両親と生き別れ、その後、牡丹江市の北に位置する頭道河子で中国人夫婦の養子となる。以降、戦後混乱期の中国を「孫玉福(スンユンフー)」として生きる。1959年、日本の実の両親を探し始め、日本赤十字社等への投函を開始。1962年には公安局から戸籍の選択を迫られ、中国籍から外国籍(日本人)へと改める。文化大革命の嵐の中を日本人として生き抜いた著者が、帰国し、ついに念願の日本の両親との再会を果たしたのは1970年──日中の国交が回復する二年前、厚生省(当時)による中国残留孤児の集団訪日調査が始まる11年前のことだった。帰国後、日本で結婚、一男二女をもうけ、現在にいたる。(次女・久枝はノンフィクションライター)*本書は、情報センター出版局発行の『孫玉福 39年目の真実』(2009年4月)のAndroid版です。